化学徒の備忘録

化学系の用語や記事や論文をわかりやすく紹介します

物理化学

Langmuirの吸着等温式の導出

Langmuirの吸着等温式の導出 Langmuirの吸着等温式(Langmuir式、ラングミュアの吸着等温式)は吸着等温式の中でも古いものの一つである。 このLangmuir式の導出は、次の仮定からはじまる。 固体面に吸着席があり、そこには一つの分子(原子)のみが吸着する。ま…

吸着等温線と各タイプの特徴について

吸着等温線・吸脱着等温線について 単位量の吸着媒あたりの吸着量()を温度()一定の条件下で圧力()の関数として測定し、吸着量()と相対圧()の関係を表した曲線を吸着等温線とよぶ。ここで、は気体の温度での飽和蒸気圧である。 IUPACでは下に示すI~VIまでの6…

物理吸着と化学吸着の特徴について

吸着の分類 清浄な固体表面と気体分子(原子)が接触すると、固体表面原子と気体分子(原子)との相互作用によって表面に気体が吸着する。 この相互作用の仕方によって吸着現象は物理吸着(physisorption) と化学吸着(chemisorption) の2種類に分類することができ…

部分モル体積についての解説

部分モル体積の必要性 例として、水(H2O)の体積をVとします。 体積VのH2Oと体積VのH2Oを混合すると、体積2VのH2Oとなります。 この、体積の加算性について、1 molあたりの体積(モル体積)で説明することができます。 しかし、エタノール(EtOH)の体積をVとして…

界面を含む系のGibbs-Duhemの式の導出

均一系の可逆変化について まずは均一系の可逆変化について、体積変化のみの仕事がある場合を考える。 系になされる仕事を、圧力を、体積変化をとする。このとき次の関係が成り立つ。 また、内部エネルギーの変化を、絶対温度を、エントロピー変化を、成分の…

両親媒性物質と界面での膜について

両親媒性物質について 親水部と疎水部を一つの分子中にもつ物質を両親媒性物質という。 両親媒性物質は、溶液中や界面で配向する。そして、両親媒性物質は吸着膜やミセルのような分子集合体を形成する。 油と水の界面、空気と水の界面、油と空気の界面のよう…