化学徒の備忘録

化学系の用語や論文、動画などをわかりやすく紹介していきます

周期表の右上の原子(フッ素)ほど電気陰性度が大きい理由

周期表の右上の原子(フッ素)ほど電気陰性度が大きい理由とは 電気陰性度とは分子中のある原子が自分のほうに電子を引き付ける能力の尺度である。より細かくいと、原子中の原子核が結合電子対を引き付ける強さの尺度といえる。 この原子核と結合電子対は距離…

尿糖試験紙:グルコースの検出の話

尿糖試験紙とは 尿糖試験紙とは、尿に含まれるグルコース(ブドウ糖)の濃度を簡便に測定できる試験紙である。通常は尿にはグルコースは含まれていない。しかし糖尿病になると尿にグルコースが含まれるようになる。そのため、この尿糖試験紙を用いることで、尿…

水素イオン濃度からpHを計算する方法

水素イオン濃度からpHを計算する方法 ここでは、ある水溶液の水素イオン濃度がであるとして、pHを求めます。 pHは水素イオン濃度の対数を表す値であり、次の式によって定義されます。 上の式に水素イオン濃度を代入します。 すると、 となりpHは4.0と求める…

水のイオン積を用いて水酸化物イオン濃度からpHを計算する

水のイオン積を用いると、水酸化物イオン濃度が分かればpHを計算することができます。 ここでは25 ℃とします。このとき水のイオン積は次の通りになります。 水酸化物イオンの濃度をとします。 このとき水のイオン積の式に水酸化物イオンの濃度の値を代入する…

水のイオン解離と水のイオン積とpH

水のイオン解離と水のイオン積 水溶液の溶媒としての水は、水自身が次の式の反応によって水素イオン(H+)もしくはオキソニウムイオン(H3O+)と水酸化物イオン(OH-)とにわずかに解離している。 H2O + H2O ⇄ H3O+ + OH- この反応は右方向と左方向の反応が同時に…

水の水分子の濃度

水の水分子の濃度 実験や分析、計算では水溶液を用いる場合が多くある。 このとき、水は溶媒であり、溶けている物質である溶質の濃度に着目することが多い。しかし、水もまた分子であるため、水の水分子の濃度も計算することができる。 ここでは計算を簡単に…

電気透析による塩の製造とイオン交換膜

塩のつくりかたについて 日本では塩をつくるために、古くは塩田を使い海水を天日で濃縮し海水から塩を取り出していました。しかし技術の進歩などによって、塩田を使った塩の製造以外にイオン交換膜を使った塩の製造がおこなわれるようになりました。 この手…

慣用単位胞:理解しやすい立方体の単位胞

慣用単位胞 体心立方格子や面心立方格子の基本単位胞は、基本並進ベクトルからつくられる平行六面体やウィグナーザイツ胞がある。 しかし、この平行六面体やウィグナーザイツ胞の基本単位胞は、図形として理解のしやすい立体図形ではない。 そこで、基本単位…

置換基・官能基・置換基効果

置換基 有機化合物は炭素原子が連なって構成されている。このような分子を本体部分とそれ以外の付属した部分に分けて考えると便利である。 この付属した部分を置換基という。 置換基効果 立体的に大きな置換基がある場合、その近くに他の分子が近寄れず反応…

分子間力:分子と分子の間に働く力

分子間力 分子と分子の間に働く力を分子間力という。また、原子間やイオン間に働く力であっても、分子間力という場合がある。 分子間力には引力と反発力 (斥力) がある。 引力としては、クーロン力、交換力、水素結合力、電荷移動力、ファンデルワールス力な…