化学徒の備忘録

化学系の用語や論文をわかりやすく紹介していきます

ルシャトリエの原理:平衡移動の法則

ルシャトリエの原理とは 外部条件の変化と平衡の変化 温度変化の場合 圧力変化の場合 (気体による反応の場合) 平衡に関わる物質の濃度変化の場合 平衡に関わらない物質 (希ガスなど) の濃度変化の場合 触媒もしくは阻害剤を加える場合 アンモニア合成反応の…

滴定の反応による分類

滴定 容量分析を行う際に用いられる操作に滴定がある。一般的に滴定は、分析を行う目的物質を含む試料溶液に、濃度が既知であり、目的物質と定量的に反応する物質の溶液である標準液をビュレットから滴下する。そして、目的物質の全量が定量的に反応し終わっ…

逆滴定:反応が遅い試料に行う滴定法

逆滴定とは 逆滴定 (back titration)とは、容量分析における滴定法の一種であり、間接的に試料の量を求める方法である。残余滴定もしくは余剰滴定ともいう。 逆滴定では測定の対象となる試料溶液に、試料に対して過剰量となるように既知量の標準液を加えて十…

規定度:溶液1L中の溶質のグラム当量

規定度とは 濃度単位の一つに規定度 (nomality、N) がある。規定度とは、溶液1 L中に物質何グラム当量(eq) が含まれているかを表している。SI単位ではないため、モル濃度などと比べると使われる頻度は少ないが、定量分析などでは規定度が用いられていること…

オストワルトの希釈律:弱電解質の濃度と電離度の法則

オストワルトの希釈律とは オストワルトの希釈律 (オストヴァルトの希釈律、希釈律、希釈の法則) とは弱電解質の濃度と電離度に関する法則である。 ドイツのF・W・オストワルトによって提唱された。 弱電解質の電離していない電解質分子と電離したイオンの間…

希釈と計算式・希釈度・希釈熱

希釈とは 溶液に純溶媒を加えて濃度を薄める操作を希釈という。 純溶媒と溶質を混合することを溶解というが、希釈も混合の一種であるといえる。 希釈するために、採取する元の溶液 (濃い溶液) からとる物質量と希釈溶液中の物質量は等しくなる。そのため、元…

希釈効果:滴定の体積増加による影響

希釈効果とは 滴定などの容量分析を行うとき、滴定液を滴下することによって、測定する溶液の体積が増加し、この体積増加によって濃度が低くなる。このことを希釈効果 (dilution effect) という。 この希釈効果は理論滴定曲線からのズレに相当する。しかし、…

チンダル現象:微粒子による光の散乱現象

チンダル現象とは 微粒子による光の散乱現象のことをチンダル現象 (ティンダル現象、チンダル効果) という。 特にコロイド溶液やエアロゾルなどに光を当てたときに、微粒子によって光が散乱されることで、光の通路が光って見える。 このチンダル現象は分子や…

分析濃度と平衡濃度

分析濃度と平衡濃度 分析濃度とは、溶解した物質の全濃度のことであり、と表される。よって、溶液中の物質のすべての化学種の濃度の和がとなる。 平衡濃度は、溶解した物質のある一つの化学種の濃度でありと表される。 分析濃度、平衡濃度はモル濃度で表され…

質量モル濃度:温度や圧力に依存しない濃度

質量モル濃度とは 質量モル濃度 (molality, m) は濃度を溶媒1 kg中に溶けている溶質の物質量 (mol) で表すものである。 単位は mol/kg となる。 また、1 mol/kg を1モーラル (molal) ということがある。 質量モル濃度は、体積に関する量を使用しないため、温…