化学徒の備忘録(かがろく)|化学系ブログ

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海外の雑誌に論文が掲載されるって凄いの?

海外の雑誌に論文が掲載という話は耳にすることがあります。

研究室に所属している先輩が論文を発表だったり、テレビや書籍などの有識者が研究成果の論文を掲載だったり、色々の場面で目にすることはあると思います。

ところで海外の雑誌に論文が掲載されるというと凄そうですが、実際はどうなのでしょうか?

実際はというと、ピンキリなのです。つまり必ずしも、スゴいとはいえません
どんなレベルの雑誌に掲載されたのかがスゴいかどうかの1つの指標といえるでしょう。それは海外かどうかもそこまで重要ではありません。

例えば、漫画に例えてみましょう。
日本の場合でも有名な漫画雑誌から、まだあまり知名度のないような漫画雑誌までいろいろあると思います。日本では週刊少年ジャンプや週刊少年マガジン、週刊少年サンデーといった漫画雑誌は非常に有名です。こういった雑誌に漫画が掲載されるハードルは高く、大勢に注目されることでしょう。
一方で、最近はインターネットで漫画を掲載しているアプリもあり、そういった中にはあまり厳しい審査もなく、漫画を掲載できるケースもあります。

論文雑誌も同じように、同じ研究者に厳しく審査され、掲載されることが難しい論文雑誌もあります。一方で、そこまで厳しい審査もなく、簡単に掲載される雑誌もあります。さらに悪いことに、ハゲタカジャーナルと呼ばれる論文が掲載される際に研究者が支払う掲載料目当ての雑誌、(つまりお金を払えば掲載できる雑誌) も存在します。

そこで多くの研究者はまず簡単な指標として、論文が掲載されると聞くと、どの雑誌に掲載されたかを確認することが多いわけです。

海外の雑誌に論文が掲載されたというとスゴそうですが、本当に評価されていてスゴいのかどうかを判断できるようになっていくことが望ましいといえるでしょう。