化学徒の備忘録

化学系の用語や論文をわかりやすく紹介していきます

生物化学

DNAの糖・リン酸・塩基の構成と構造

DNAとは DNAとは、デオキシリボ核酸の通称であり、2-デオキシリボヌクレオチドが3'-5'間のリン酸ジエステル結合で直鎖状に重合した高分子化合物である。 DNAの構成 このDNAの構成単位はヌクレオチドである。このヌクレオチドは糖、塩基、リン酸の3成分が結合…

メッセンジャーRNA(mRNA)とmRNAの構造

メッセンジャーRNA (mRNA)・伝令RNAとは RNAとはリボースを糖成分とする核酸である。このRNAの機能によってメッセンジャーRNAや運搬RNA、リボゾームRNAなどの分類がされている。 メッセンジャーRNAとは、RNAポリメラーゼによってDNAから転写されたRNAである…

シャルガフの法則:DNAの塩基の残基数の経験則

シャルガフの法則 (Chargaff's rule) シャルガフの法則とは、DNA中ではプリン塩基のアデニン (A) とチミン (T)の残基数は等しく、ピリミジン塩基のグアニン (G)とシトシン (C)の残基数も等しいという法則である。 それぞれの塩基に対応するアルファベットか…

タンパク質の一次構造・二次構造(α-ヘリックス・β-シート)・三次構造・四次構造

タンパク質の構造 タンパク質の構造は一次構造と高次構造に分けられる。高次構造はさらに二次構造、三次構造、四次構造に細分される。 タンパク質の一次構造 タンパク質の一次構造とは、タンパク質のアミノ酸配列順序のことである。 このタンパク質の一次構…

タンパク質の一次構造の決定方法

タンパク質の一次構造の決定法 タンパク質の構造は一次構造と高次構造に分けられる。高次構造はさらに二次構造、三次構造、四次構造に細分される。 タンパク質は複数のアミノ酸がペプチド結合で繋がり構成されている。タンパク質の一次構造とは、タンパク質…

タンパク質のN末端アミノ酸決定法 (サンガー法・ダンシル法・エドマン法)

タンパク質のN末端アミノ酸決定法 タンパク質のN末端アミノ酸を決定する方法として、サンガー (Sanger) 法、ダンシル (Dansyl) 法、エドマン (Edman) 法がある。 歴史的には、サンガー法、ダンシル法、エドマン法の順に改良されてきた。 サンガー法 (Sanger…

変旋光とD-グルコースの旋光度変化について

変旋光とは 旋光性物質の溶液の旋光度が時間とともに変化する現象を変旋光という。 糖類やオキシ酸などの溶液は、放置したり、煮沸や酸、塩基を加えると、時間とともに旋光度が変化し、その後平衡に達する。 変旋光の原因は異性化であり、旋光度が時間ととも…

生元素(主要生元素・準主要生元素・微量生元素)の解説

生元素とは 生元素、生体元素とは、生物の生命維持に必須な元素のことである。また、地球表面で生物圏に集まったと考えられる元素は親生元素ということもある。 生元素はさらに、主要生元素、準主要生元素、微量生元素の3種類に分類される。 また主要生元素…

酵素の基質と反応特異性・基質特異性・最適pH・最適温度の解説

基質と活性中心 酵素の反応特異性と基質特異性、光学特異性 酵素の鍵と鍵穴説 酵素の最適pH 酵素の最適温度 基質と活性中心 酵素作用によって変化を受ける物質を基質(substrate)という。 酵素は触媒の一つなので、基質と比較して微量でその機能を発揮する。…

シグナル伝達と受容・伝達・応答について

シグナル伝達とは 生体内におけるシグナル伝達とは、細胞がまわりの変化を感知するための仕組みであり 1.受容、2.伝達、3.応答 の3つのプロセスからなっている。 1.受容について まず、細胞外からのシグナル分子が細胞膜の受容体タンパク質に結合する。シグ…

酵素の特徴と分類について

酵素とは 細胞の中では常に数千種類の化学反応が進行していると考えられるが、それらはすべて酵素(enzyme)の触媒作用によって起こっている。また、この場合の酵素はほぼすべてタンパク質である。 触媒とは、自分自身は変化しないが、化学反応の速度を高める…

生体内におけるメイラード反応(糖化反応)について

"化学と工業"という冊子の中から、Overview "褐変現象で注目される食品から生体まで"についての紹介です。 生体内でのメイラード反応とは? メイラード反応について記事をまとめましたが、その続きで、ここでは特に生体内での話にフォーカスしています。 食…