エントロピーとは
エントロピー (entropy, ) は熱力学的状態量の一つであり、系の乱雑さ、もしくは無秩序さの程度を表す量である。エントロピーが大きいほど乱雑さが大きいということができる。
エントロピーは、1865年にR.J.E. クラウジウス (Clausius) によって導入された。
絶対温度を、準静的 (可逆的) 等温変化で閉じた系が吸収する熱量をとすると、系のエントロピー()の増加量であるは次のように定義される。
そのため、断熱可逆過程ではであるため、エントロピーの変化はない。断熱過程でエントロピーの増大が起こった場合は、不可逆な過程ということになる。
また、系のエントロピーは、その系のミクロな状態数とボルツマン定数によって、次のように表される。