氷水を考えよう
固体の氷と液体の水が混ざっている氷水を考えます。水が0 ℃のときにはこういう状態になることがありますね。
この氷水は、単体、混合物、純物質、化合物のどれに当てはまるでしょうか?
さて、まずは単体、混合物、純物質、化合物の定義を確認しましょう。
単体とは、1種類の元素で構成される純物質のことです。
混合物とは、2種類以上の物質が混ざりあった物質のことです。
純物質とは、化学的に異物を含まない純粋な物質のことです。
化合物とは、2種類以上の元素からなる純物質のことです。
ここまで確認すると、答えがわかった人も多いかもしれません。
一つずつ当てはまるか確認していきましょう。
氷水の水分子は酸素と水素で構成されているため、単体ではありません。
氷水の水分子は、あくまで1種類の水の分子という物質なので、混合物ではありません。
氷水の水分子は、化学的に異物を含まない純粋な物質なので、純物質です。
氷水の水分子は、水素と酸素という2種類以上の元素からなる水という物質の純物質なので、化合物です。
つまり、氷水は純物質と化合物に当てはまります。
実はこの問題では、水と氷が混ざり合っているということは、解答者を悩ませるためのものであって、解答とは直接は関係がないですね。
別の氷水も考えよう
ちなみに削った氷に蜜やシロップをかけたかき氷のことも氷水といいます。
この蜜がかかった氷である氷水は、単体、混合物、純物質、化合物のどれに当てはまるでしょうか?
こちらも一つずつ当てはまるか確認していきましょう。
氷水の水分子は酸素と水素で構成されていおり、蜜の分子も混ざっているため、単体ではありません。
氷水の水分子と蜜の分子という2種類以上の物質が混ざり合っている物質なので、混合物です。
氷水は、水分子と蜜の分子が混ざっているため、純物質ではありません。
氷水は、水分子と蜜の分子という2種類以上の物質が混ざっているため、純物質ではなく、化合物にも当てはまりません。
つまり、蜜がかかった氷である氷水は混合物になります。