化学徒の備忘録(かがろく)|化学系ブログ

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モル濃度(mol/L)・容量モル濃度・モーラー(M)の解説

モル濃度

モル濃度は溶液の濃度の表し方の一つであり、単位は一般的にmol/Lである。(SI組立単位ではmol m-3である。)

1モル濃度 (mol/L) は1 Lの溶媒中に溶質1 molの物質を含む溶液である。

モル濃度の単位であるmol/Lは、Mとも表されることがあり、また、物質Aのモル濃度を[A]と表すことがある。また、容量モル濃度もしくはモーラーといわれることもある。

また、物質量とモル濃度の間には次のような関係が成り立つ。

物質量 (mol) = モル濃度 (mol/L) × 容積 (L)

化学反応などでは物質量 (mol) で考えると便利であるため、溶液の調製の際にモル濃度で考えることも多い。

溶液の調製

一般的に1モル濃度の溶液の調製は、溶媒に1 molの物質を溶かし、メスフラスコ中で溶液の量が1 Lとなるように溶媒を加えて行う。

また、溶媒に0.1 molの物質を溶かし、メスフラスコ中で溶液の量が100 mLとなるよう調製しても1モル濃度の溶液となる。