化学徒の備忘録(かがろく)|化学系ブログ

理系の筆者が化学系の用語や論文、動画、ノウハウなどを紹介する化学ブログ

他大学・他分野から大学院に入学を考えている人に参考になる情報

他大学・他分野から大学院に入学を考えている人に向けて

理系の場合、大学で進級していくと4年次に研究室に配属されて、卒業研究を行い、卒業論文の提出や卒論発表を行って、学部を卒業する人が多いと思っています。その後の進路として、卒業研究を行った研究室と同じ研究室ではなく、他大学の大学院の研究室に進学するという人もいると思います。

筆者自身は他大学に進学した経験はないですが、他大学から研究室に進学してきた人を何人も見てきたので、その経験をもとに、今、他大学に進学しようと検討している人に参考になりそうな情報をこの記事に書いていきます。

大学院・研究室選び

学生が今後進学する研究室を選ぶ方法は大きく2通りでした。1つは大学院のオープンキャンパスやホームページなどで研究室を選んで進学するパターンです。もう1つは教員やポスドクから研究室を紹介してもらって、その研究室に進学するパターンでした。

そのため、すでに研究室に配属されて、研究を行ってる人で、他大学に進学を考えている人は興味がある分野の研究室をwebで検索する、大学院のホームページでオープンキャンパスが開催されていないかを調べるを行うといいと思います。

また、特に研究室に配属されている場合は、指導教員やポスドクに相談してみてもいいと思います。ポスドクが以前所属していた研究室を紹介するというケースもあります。この場合、ポスドクはその研究室の指導教員の雰囲気なども詳しく知っているので、非常に参考になると思い餡巣。

研究室見学

まず、進学を検討している研究室には見学に行っていくことをおすすめします。教員の雰囲気や研究室の雰囲気、学生の雰囲気などはwebサイトだけでは、なかなか想像できません。

また実験装置の充実具合なども見学してみるとwebサイトで見た場合と印象が変わることもあると思います。

新型コロナウイルスが流行して以降、対面での研究室見学はハードルが上がっているかもしれませんが、その研究室の教員にメールでお願いをしてみることをおすすめします。

また、研究室見学で研究室の学生と会う機会に恵まれた場合、大学院の院試の対策として、使用している教科書を聞いたり、講義で配布されたプリントやデータをもらったり、過去問や解答がないかを尋ねてみることもおすすめします。

筆者は、データや過去問を渡した側ですが、渡すことを拒む理由はなかったですし、むしろ応援しているよという気持ちでした。

新しい環境の問題

筆者が周りの学生を見てきた中で、どういった問題が生じていそうだったかということを書いていきます。事前にこころがまえや対策の参考になればと思っています。

新しい大学の学生の基本情報がわかっていない

・履修の説明が少ない

内部出身者向けに単位の履修方法の説明が簡単だったりするケースがあるようです。履修漏れなどが起きないようにするためにも、内部出身の学生か、指導教員に聞いてみるといいと思います。ただ、指導教員は履修方法などは把握できていないというケースもあるようです。

話す人が少ない・相談できる人が少ない

・人間関係が狭くなる

そもそも大学院生が少ないうえに、研究室にいる時間も増えることで、他の学生と会う機会が少ないということが起きるようです。

また、すでに研究室などで、人間関係が出来上がっていて、入りづらいというケースもあるようです。

焦らず、少し観察してみるくらいの気持ちのほうが、問題をかかえにくいようです。

難易度は高いかもしれませんが、研究室以外にも新しいコミュニティに参加することも検討してみるといいかもしれません。

・飲み会について

研究室によって飲み会などのイベントの頻度は変わるようですが、それ以外に、内部出身者どうしは研究室が違っても飲みに行くことがあるといったこともよくあります。

生活環境の変化・生活が大学周辺に限定される

・住環境の変化

大学が変わることで引っ越しをするケースは多いようです。また、少し実家から遠くの研究室に通っていた学生は、修士論文の追い込み時期になると研究室に寝泊まりすることになっていました。

・食事の変化

筆者が通っていた大学院の周りには飲食店が少なかったこともあり、学食かコンビニで購入したごはんが中心になっていました。大学によっては都心にあって、周りの定食屋に食べに行くのが普通になっているケースもあるようですので、大学によって変化があると思います。

・気候の変化

冬に雪が積もるかどうかなどは、大学の立地で大きく変化します。

・言葉の問題

方言になじめないということも起きるかもしれません。

相談室

大学および大学院にさまざまな相談室が設置されていることが多いです。

最初の一歩を自分から歩みだして、相談室を調べて訪ねると、問題が解決できることもあると思います。以下に多くの大学(大学院)が設置してある相談室を挙げていきます。

学生相談室

学生が悩みがあったときに相談にいける相談室です。とりあえず、ここに行けばいいというケースが多いです。必要に応じて別の相談室や窓口を紹介してくれます。

ハラスメント相談室

ハラスメントがあった時に相談できる相談室です。アカハラなどのハラスメントを感じたときは相談すると解決に力を貸してくれるはずです。

就職相談室

企業から大学に来ている求人案内を紹介してもらうだけでなく、就活のエントリーシートの添削や模擬面接を行ってもらえていました。大学によって差はあると思いますが、活用してみるといいと思います。