最近SNSなどでも話題になり、もはや知らない人はいないくらいのAIツールがChatGPTです。
使い方は人それぞれですが、例えば大学の学部のレポート課題を入力すると、そのレポートの文章(のようなもの)が出力されます。
さて、本題ですが、トピックは令和6年度(2024年度)採用分の日本学術振興会特別研究員 (DC2・DC1)の申請書(通称:学振・がくしん)です。
ご存じの通り、博士課程に進学する(D進する)学生の多くの学生が、この申請書を作成して提出し、採択されると年間200~300万円程度の生活費に使えるお金が貰えるものです。
毎年、申請書の題目などが少しずつ改変されますが、この記事執筆時点では、まだ次回の内容は公開されていませんでした。
(当然ChatGPTはこんなこともできます)
なぜ学振の申請書を作るときにChatGPTを使わないといけないか
さて、令和6年分(2023年に申請書を作成する)学振は、いまから多くの学生が作成するわけですが、今回の申請書を作成する学生はChatGPTを使っておかないといけない理由があります。
その理由は、
・ChatGPTが便利だから
・ChatGPTがあなたや申請書を添削する先輩や教員より優秀だから
などではありません。
その理由は一つで
ChatGPTを使う人がいるから
です。
どういうことか?
もう少し詳しく説明します。
学振の申請書の作成や添削は、経験の少ない人にとっては、想像以上に大変な作業です。もしかすると、書いてみたけど文量(文字数)が足りなくて、申請書の下部分に白紙ができて、まずはもっとアイデアを絞り出して、単語を書くところからといった人もいるかもしれません。
そして、そういった学生のなかで、ChatGPTを使った経験があれば、絶対にChatGPTを使う学生がでてきます。
たとえば、あなたが大学受験生で、共通テスト(センター試験)で来年からそろばんの持ち込みが可能になったら、どんなことができるか一回は使ってみようと思いませんか?
同じように一度は、あなたも学振の申請書を作るときにChatGPTを使ってみるべきなのです。つまり、ChatGPTを使ってくる相手がいるから、あなたも相手がどんなことをしているのかを把握するために、使っておくしかないのです。
もちろん、実際のあなたの申請書に、ChatGPTの文章を使うも全く使わないのも、あなたの自由です。
むしろ、練習や修行のためにこういったツールに頼らないという姿勢は、尊重されるべきものかもしれません。しかし、論文ならともかく、これはお金やその後の生活のストレスや健康などが懸かっているものです。今回だけは、プライドやポリシーは捨てるべきです。
そうして、あなたと同じ程度のクオリティの申請書を書いているライバルが、どういったChatGPTの文章を目にしているかを知りましょう。
敵を知り己を知れば百戦危うからずの"敵を知る"の一歩です。
たとえばChatGPTはどんな使い方ができるか?
もしも、研究などで忙しくて、ChatGPTを触ったことがないという人がいれば、以下のような使い方ができますよという紹介です。
おそらく筆者の知らない使い方をしている学生などもいると思いますので、周りの学生に聞いてみてもいいかもしれません。
研究の背景を書かせる
こういったこともできます。ただし、2023年1月時点では、ChatGPTは研究分野の背景などを詳しく引用文献などを引用して書かせると、存在しない架空の引用文献を返すこともあると知られているため、専門性の高い部分は、必要以上に脅威に思う必要はないかもしれません。
しかしながら、下の例のように、文章の専門用語を嚙み砕くといった使い方はできます。
研究テーマを考えさせる
正直、ほとんどの人は何かしらのやってみたい研究テーマがあると思うので、研究テーマを考えさせるは少ないかもしれませんが、ブレインストーミングのついでにやってみる人はいるかもしれません。
どちらにせよ、劇的な結果は得られないのではないかと思いますが、念のため確認はしてみてもいいかもしれません。
研究者に必要な要素やスキルのアイデアなどを出させる
これまでの申請書だと、後半部分の申請者についての内容に関する部分です。
こちらのほうは、一般的な返答になりがちな質問ですが、とりあえず試してみる学生も多いかもしれません。
文章を推敲(校正)させる
下の例はかなり極端な例文を使ってみましたが、文章の推敲や校正も使う学生が多いであろう機能の1つです。
Tips
まれに、明らかに文章の途中で出力が止まるときがありますが、その場合は続きを書いてくださいなどと書けば、続きを出力してくれます。