化学徒の備忘録(かがろく)|化学系ブログ

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定性分析と定量分析とは?

化学分析について

化学において、試料の合成の次には、その物質の分析が必要となる。特に化学に関連する分析は化学分析といわれることがある。この分析は、測定する物質を構成している化学成分を調べる定性分析と、その物質の量や濃度を調べる定量分析に区別することができる。

定性分析とは

試料中の各種の化学成分を調べる分析方法を定性分析という。未知物質に対しては、まず定性分析を行い、物質に含まれる、原子や分子、イオン、官能基、同位体などを調べることが一般的である。多くの人が知っている方法としては、炎色反応を利用することによって、試料中に含まれる金属元素を調べることができる。

他にも、スペクトルや、屈折率、旋光度、誘電率、自生、色、比重、融点、沸点、結晶形などの物理的性質を調べることで定性分析を行うことができる。

定量分析とは

試料中の各種の成分の量を調べる分析方法を定量分析という。定性分析によって、試料に含まれている化学成分を調べた後で、定量分析を行うことが一般的である。

重量分析や中和滴定、酸化還元滴定などの容量分析、吸光光度分析やX線分析、発光分光分析、原子吸光分析、電解分析、クロマトグラフィーなどの方法で定量分析が行われる。