ミラー指数で表された面の図の書き方
ミラー指数がの面を図示する場合は、次のとおりである。
- まず、結晶中の座標軸を、互いに独立な3つのベクトルで表すと考える。
- の場合、 の各点を通る面である。ミラー指数が0の場合は、対応する軸と平行であり、交わらない。
- 大きさなどに注意しながら座標軸の通る点を考え、その点を結ぶ面を図示する。
ミラー指数が(111)の面
ミラー指数が(111)の面を図示する。
(111)の場合、の各点を通る。格子定数が1の立方格子の場合、、つまり、の各点を通る。
よって(111)の面を図示すると、次の青い面のようになる。
ミラー指数が(121)の面
ミラー指数が(121)の面を図示する。
(121)の場合、の各点を通る。格子定数が1の立方格子の場合、、つまり、の各点を通る。
よって(121)の面を図示すると、次の青い面のようになる。
ミラー指数が(101)の面
ミラー指数が(101)の面を図示する。
(101)の場合、の各点を通る。ここで、は無限大と考えることができ、ミラー指数が0の場合は、対応する軸と平行であり、交わらない。格子定数が1の立方格子の場合、、つまり、の各点を通る。
よって(101)の面を図示すると、次の青い面のようになる。
この記事では、点を表す場合はのように" , (コンマ) "を入れたが、ミラー指数を表す場合は" , (コンマ) "を入れない決まりであるためミラー指数を書く場合には注意が必要である。
また、立方格子について図示しているが、立方格子以外でも考え方は同じである。