規定度とは
濃度単位の一つに規定度 (nomality、N) がある。規定度とは、溶液1 L中に物質何グラム当量(eq) が含まれているかを表している。SI単位ではないため、モル濃度などと比べると使われる頻度は少ないが、定量分析などでは規定度が用いられていることがある。
1 当量 (eq) は、アボガドロ定数の反応単位を与える物質量のことである。酸塩基反応の場合は、プロトン(H+)が反応単位として用いられ、酸化還元反応の場合は、電子が反応単位として用いられる。
そのため、酸塩基反応の場合は酸が供給できるプロトン(H+)、もしくは塩基が受け取るプロトン(H+)の数によって反応単位数が決まる。酸化還元反応の場合は、酸化剤が受け取る電子もしくは還元剤が供給する電子の数によって反応単位数が決まる。
例えば、水酸化ナトリウム(NaOH) 40g/Lは1モル濃度で1グラム当量となる。
しかし硫酸(H2SO4)は2反応単位の水素イオンをもっており、1 mol 当たり2当量の水素イオンがあるため、硫酸(H2SO4) 98g/Lは1モル濃度で2グラム当量となる。
そのため硫酸1 N(規定)は1モル濃度の1/2であり、98/2=49(g/L)となる。