化学徒の備忘録(かがろく)|化学系ブログ

理系の筆者が化学系の用語や論文、動画、ノウハウなどを紹介する化学ブログ

研究の独創性の2つの方向性:斬新なアイデアと高度な研究

独創性:オリジナリティ

研究のテーマを考えるとき、申請書の研究内容を考えるとき、投稿する論文の原稿を考えるとき、そんなときに重要になることの一つが研究の独創性(オリジナリティ)です。

研究の独創性は大きく2種類に分けることができます。(細かく分類するともっと多く分けられるとは思います。)

  1. まったく新しい発想による研究内容
  2. 他人が真似できないほど高度な研究内容

1.まったく新しい発想による研究内容

これは発想やコンセプトが新しい研究内容です。独創的な研究と聞かれて真っ先に思いつくのは、こちらの研究内容ではないでしょうか。

テレビや新聞などニュースやノーベル賞などで耳にする研究はこのタイプの研究が多いと思います。また、研究の歴史の中でターニングポイントとなる研究はこのタイプの研究が多いと思います。

まったく新しい発想をもつ研究内容はコンセプトが新しいため、独自の方向性で研究を進めることになり、研究の競争相手がいない、もしくは非常に少ないという利点もあります。

2.他人が真似できないほど高度な研究内容

この研究内容は理論や手法、技術、装置などが非常に高度であることが必要である。一方で1.のような斬新なアイデアは無くても立派な研究となることが多いです。

もちろんレベルが高い研究を行うことは、大きな価値があります。

この高度な研究は、研究分野の最前線を維持し続けていくことが求められることも多いです。特に流行している研究内容では、ライバルとなる研究グループが類似した成果を達成したときには、どこで差別化を行うかも重要になってきます。

 

研究を考えるとき、そして研究を進めていくときに、その研究のどこに独創性があるかを考える参考になれば幸いです。