化学徒の備忘録(かがろく)|化学系ブログ

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動画紹介と無機化学系研究室に配属が決まった人がやっておくべきこと

 動画紹介!(有機化学系研究室に配属が決まった人がやっておくべきこと3選!!)

 

もろぴー先生が"有機化学系研究室に配属が決まった人がやっておくべきこと3選!!"という動画を公開していました。

シンプルにまとまっていて、有機化学系研究室に配属が決まった学生には大変ためになる動画だと思います。

ところで、この動画の内容ですが、有機化学系以外の研究室に配属になった学生にあてはまることも多いと思います。

そこで、もろぴー先生の動画の内容をパクって参考にして、"無機化学系研究室に配属が決まった人がやっておくべきこと"を考えてみました。

学生が書いた内容ですので、話半分で読んでいただければと思います。

1. これまで受けた講義の内容を今一度復習する

もろぴー先生が研究を楽しむためには、研究というゲームのルールである教科書的な内容を頭に入れておくといいとおっしゃていますが、これは無機化学系研究室でも当てはまると思います。

ただ残念ながら無機化学系の講義内容を復習できるYoutubeチャンネルは、あまり思いつきません。強いてあげるなら、予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」チャンネルは物理や数学の動画が多いですが、無機化学に関する動画もあるので復習に使えると思います。それから固体量子-こたいりょうこ-チャンネルの固体物理の内容も無機化学と関連することが多いと思います。ちなみにYoutubeで講義動画などを視聴するときに私はよく1.5倍速で視聴しています。1.5倍速でも充分聞き取れる動画が多いですし、充分内容も把握できます。特に長い動画だと、そこそこの時間の節約になったりします。

ただやっぱり、これまで受けた講義のノートや資料、講義で使った教科書を改めて勉強するというのが一番じゃないかなと思います。特に配属になった研究室の先生の講義があれば、その内容の復習は絶対役に立つと思います。

2. 配属になった研究室の論文一報を読んでみる

 もろぴー先生の動画の内容の2と3を混ぜた感じです。もろぴー先生がおっしゃるように機会があれば研究室の学生から話を聞けると良いと思いますし、多くの学生は親身に対応してくれると思います。また、卒業論文や修士論文の内容の講演会などがあると思いますが、そこに聴講できる環境ならば聴講してみるという手もあると思います。

しかし、この2~3月くらいの時期の学生はB4やM2は卒業論文や修士論文があったり、M1も就活があったりと、コロナウイルスや緊急事態宣言などなどを考えると、今は特に学生にゆっくり話を聞く機会に恵まれないかもしれません。そのため、ここではこの方法はあえてオススメはしません。

その点、配属になった研究室の先生もしくは学生がオススメする研究室の論文はメールなどで聞くことができますので、話を聞くよりもハードルが低いと思います。また、一報といわず、研究室が発表した論文は研究室のホームページなどで紹介されていることがよくあるので、その中から気になった論文をさらに読んでみるのもよい勉強になると思います。

付け加えるならば、その論文で使われている測定方法や分析方法などがあれば、その方法をおそらく自分も使うケースが多いので、勉強しておくと役に立つと思います。有機系だとNMRやIRなどが多いでしょうか(筆者の偏見)。無機系だと、XRDやICP、XPS、UV-vis、TEMやSEM、ラマン分光などが登場したり、電気化学のCVなども出てくるかもしれません。おそらく配属後に、研究室の先生や先輩の学生が装置の原理や使い方を教えてくれると思いますが、一度勉強してから望むと理解も段違いじゃないかと思います。

3. 英語を復習する

これはもろぴー先生が言ってない内容です。

論文を読もうとすると、おそらく英語で書かれているのではないかなと思います。また研究室には留学生の先輩がいるといったケースや、研究室のゼミ(セミナー)が英語で行われている、パワーポイントで作る資料は英語で作っている、卒業論文を英語で書いているなんてケースもあります。

もちろん英語は得意だという人もいるとは思いますが、なかには、学部1年のころには英語の講義もあったけど、もう1年くらいほとんど英語に触れていないなんて人もいるのではないでしょうか。

英語に自信がない人Youtubeなどにも英語の内容の動画はあるので、英語の動画やラジオなどで英語になれておいたり、高校英語などを改めて復習しておくと、化学じゃなくて英語でつまずくなんてことがなくなると思います。

4. 遊んでおく

これまでの話と矛盾するような内容かもしれません。しかし、研究室に配属されると毎日が忙しかったり、研究室によっては土日にも研究室に行ったりということがあって、自由な時間が減るケースも多いと思います。(私の大学だけの話かもしれませんが、特に化学系は拘束時間が長くなりがちと聞いたことがあります。)

"鉄は熱いうちに打て"という言葉もあるように、大学の研究室で必死に研究に取り組むことは良い経験になると思いますが、一方で、心身の健康、特にメンタルの健康のためには、ストレスの発散や息抜きも大事です。研究室では怒られることもあるでしょうし、努力が報われないこともあるでしょう。悲しい話ですが、研究室で頑張ってた学生がうつ病になってしまったなんて話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

いまさらかもしれませんが、ちょっと遊んでみて、ゲームなりスポーツなりなんでもいいと思いますが自分のストレス発散方法をあらためて確認しておくと、そんなこと考えてなかったって人はストレスを発散する方法を見つけておくと、結果として充実した研究室生活が送れるのではないかと思います。

今回紹介した動画について

有機化学系研究室に配属が決まった人がやっておくべきこと3選!!(https://www.youtube.com/watch?v=4aPkacEs9k0)

もろぴー有機化学・研究ちゃんねる(https://www.youtube.com/channel/UCVdqfcGIhXFEe4JDV97X1ig)

もろぴー先生のblog 有機化学論文研究所 (https://moro-chemistry.org/)