化学徒の備忘録

化学系の用語や論文をわかりやすく紹介していきます

原子量・分子量・式量とは

原子量とは

元素の原子量とは、各元素の原子の相対的な質量を炭素原子を基準に表した値である。

炭素原子の同位体のうち、軽い質量数12の炭素12 (12C) の質量の1/12が1となる。相対的な質量を表すことから、相対原子量、相対原子質量ともいわれる。

以前は、質量数16の酸素16 (16O) を基準としていたこともある。

また、12 gの12Cに含まれる炭素原子の数がアボガドロ定数 6.023 × 1023であり、この数の原子を1 molという。

自然界に存在する元素は同位体の混合物であるため、原子量は同位体の天然存在比を考慮した質量の平均値で表される。

分子量とは

分子量 (molecular weight, mw) は、化合物を構成する原子の原子量の総和であり、分子の質量を炭素原子を基準に表した値である。

式量とは

式量  (fomula weight) は、分子として存在しないイオン性化合物などの質量を表す際に用いられる。

例えば塩化ナトリウム (NaCl) の結晶では、NaClという分子は存在しないため、分子量で表すことができない。そこで、ナトリウム (Na) の原子量 22.9897 と塩素(Cl) の原子量 35.453 の合計をNaCl の式量 22.9897+35.453 = 58.4427 として表す。

 

原子量や分子量、式量はモル質量とは異なります。その違いについては以下のページに書いてあります。

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