逆格子
結晶の実空間の空間格子と正規直交の関係にある別の格子を逆格子という。
逆格子ベクトルは結晶の格子面に垂直な方向をもち、その面間隔の逆数の大きさをもつベクトルである。
実空間の基本ベクトルを、、とするとき、逆格子の基本ベクトル、、との間には次のような関係がある。
上の式のは体積であり、である。
は定数であり、、波長、のいずれかである場合が多い。
この上の関係は、逆格子の基本ベクトルの定義ということができる。
また、実空間の基本ベクトルと逆格子の基本ベクトルの間には次の関係がある。
この関係は次に示すクロネッカーのデルタを用いることでまとめることができる。
\[ \delta_{ij} =
\begin{cases}
1 (i=j) \\
0 (i \neq j)
\end{cases}
\]
クロネッカーのデルタを用いると次のようにまとめられる。
は定数であり、、波長、のいずれかである場合が多い。