元素記号と質量数、原子番号(陽子数)の表記の仕方
原子核は陽子と中性子で構成されています。この原子核の中の陽子の数を原子番号、陽子の数と中性子の数の合計を質量数といいます。
また原子は原子番号によって化学的な性質が違うため、原子番号に対応した元素記号が決められています。例えば原子番号1の水素はH、原子番号6の炭素はCとなります。
そこで、原子番号と質量数と元素記号を一緒に表すときには、ルールが決められています。元素記号の左上に質量数、元素記号の左下に原子番号を書きます。
原子番号を省略する場合もあり、12Cや13Cのように表記することもあります。この場合の読み方は炭素12や炭素13のように読みます。
同位体の表記の仕方
陽子数(原子番号)が同じでも、中性子の数が異なる粒子(質量数が異なる粒子)が存在します。こういった関係にある粒子を同位体といいます。例えば水素には質量数が1の水素1(軽水素)以外に質量数が2の水素2(重水素)や、質量数が3の水素3(三重水素)などが知られています。
これを上のように表記すると、次のようになります。