基礎的ですが、molが絡んでくる計算は苦手という方は多いのではないでしょうか?
いくつか条件わけして、解説していきます。基本的には単位に注意して単位にmolが残るように計算していくと、簡単に解けます。
物質のmolを求める問題
考え方
単位が(〇/mol)もしくは(mol/〇)となっている数値に目を付けます。
ある物質が数値X (〇)の単位である物質には(mol/O)をかけると(mol)が導けます。
〇/molの数値では、ある数物質の値 X (〇) となっている数値を〇/molで割ると(mol)が導けます。
単位に注目して具体的に式で書くと次のようになります。
具体例1 (g/mol)が出てきた場合
4 gのNaCl 58.5 (g/mol)があったとします。このmolを求めるにはどうしたらいいでしょうか。
この場合、次の式にように計算できます。
4 (g) /58.5 (g / mol) = 0.068 (mol)
具体例2 (L/mol)がでてきた場合
標準状態で11.2LのCH4の(mol)を求めるにはどうしたらいいでしょうか。
メタンCH4は標準状態で22.4 (L/mol)です。
そこで11.2 L ÷ 22.4 (L/mol)= 0.500 (mol)
と計算できます。
具体例3 XX個の原子や分子が出てきた場合
2×1020個のH2O分子のmol数を考えましょう。
これはアボガドロ数6.0×1023 (個/mol)
ここでは次の通り計算します。
2×1020 (個) ÷6.0×1023 (個/mol) = 0.333 (mol)
具体例4 クーロンがでてきた場合
965クーロンの電子のモル数
ファラデー定数が96500 (クーロン/mol)であることを利用すると導くことができます。
965 (クーロン) ÷ 96500(クーロン/mol) = 0.0100 (mol)