化学徒の備忘録(かがろく)|化学系ブログ

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水の水分子の濃度

水の水分子の濃度

実験や分析、計算では水溶液を用いる場合が多くある。

このとき、水は溶媒であり、溶けている物質である溶質の濃度に着目することが多い。しかし、水もまた分子であるため、水の水分子の濃度も計算することができる。

ここでは計算を簡単にするため、水の密度を1000 g/L、水のモル質量を18 g/molとすると、

1000 (g/L) ÷ 18 (g/mol) = 55 (mol/L) = 55 M

となる。

55 mol/Lという値は通常の溶液中の溶質の濃度や水素イオン濃度と比べて圧倒的に大きい。そのため、計算問題などでも水分子の濃度は不変であり、一定とみなして考えることができる。