化学徒の備忘録(かがろく)|化学系ブログ

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レナードジョーンズポテンシャル:2分子間のポテンシャルエネルギー

レナードジョーンズポテンシャル

孤立した2分子間、もしくは2個の希ガス原子間のポテンシャルエネルギーを表すポテンシャル関数として、レナードジョーンズポテンシャルがある。

\displaystyle \phi (r) = \frac{\lambda}{r^n} - \frac{\mu }{r^m}

\phi (r)は距離rにある2分子間のポテンシャルエネルギーを表す。

\mu\lambdaは分子や希ガス原子特有の経験的に得られる定数である。また、\mu\lambdaはその気体の第二ビリアル係数から決定することができる。

また、右辺の第一項は反発エネルギー、第二項は吸引エネルギーを表す。

一般的にn=12m=6となる場合が多く、その場合レナードジョーンズの6-12ポテンシャルともいう。また、\frac{1}{r^6}の項は長距離の引力を表し、\frac{1}{r^{12}}の項は短距離形の相互作用に基づくものである。