フェーリング反応とは
フェーリング液の銅(Ⅱ)イオンが、アルデヒドや還元糖による還元によって酸化銅(Ⅰ)の赤色沈殿を生じる反応のことをフェーリング反応という。
アルデヒドや還元糖の検出や定量に利用される。
1848年にドイツのフェーリングが考案したため、フェーリング反応とよばれている。
フェーリング液とは
硫酸銅(Ⅱ)を水に溶かした溶液(第1液)と酒石酸ナトリウムカリウム、水酸化ナトリウムを水に溶かした溶液(第2液)を、使用直前に等容量をとり混合したものをフェーリング反応の際の試薬として用いる。この試薬をフェーリング液という。
混合液は硫酸銅溶液由来の濃い青藍色(深青色)である。
検出できる物質
アルデヒドはアルデヒド基-CHOが還元性をもつため、フェーリング反応によって検出することができる。
フェーリング反応では脂肪族アルデヒドや糖類は検出ができるが、芳香族アルデヒドは検出することができない。