化学徒の備忘録

化学系の用語や論文をわかりやすく紹介していきます

原子量・分子量・式量とは

原子量とは 元素の原子量とは、各元素の原子の相対的な質量を炭素原子を基準に表した値である。 炭素原子の同位体のうち、軽い質量数12の炭素12 (12C) の質量の1/12が1となる。相対的な質量を表すことから、相対原子量、相対原子質量ともいわれる。 以前は、…

ドルトン:Daとは

ドルトン:Daとは ドルトン(ダルトン、Da)とは、質量の単位であり、原子や分子、イオンなどの粒子の質量を表す際に使われる単位である。原子質量単位(amu)と同じである。 質量数12の炭素原子の質量(1.993 × 10-23)の12分の1の質量を1 Daとしている。 そのた…

チタンとチタニア・アルミニウムとアルミナの違い

チタンとチタニアの違い チタン (titanium) チタニア (titania) は別の物質です。 チタン(Ti)は金属、チタニアは酸化チタン(TiO2)であり金属酸化物です。 アルミニウムとアルミナの違い アルミニウム(aluminium)とアルミナ(alumina)も別の物質です。 アルミ…

フォルハルト法:銀滴定法

フォルハルト法とは 銀滴定の一つにフォルハルト (Volhard) 法がある。 フォルハルト法は銀と沈殿を形成する陰イオン(Cl-、Br-、SCN-)を定量する間接的な滴定方法である。 フォルハルト法は酸性溶液(HNO3)中で行われ、チオシアン酸塩の標準液を用いて銀イオ…

滴定の力価

滴定の力価とは 滴定を行う際に、力価 (タイター、titer)を利用することがある。滴定の場合の力価とは滴定剤1 mLと反応する分析成分の重さのことであり、通常単位はmgが用いられる。 ニクロム酸カリウム溶液の力価が1.325 mg Feという力価である場合を考える…

ヴェガード則:合金の組成と格子定数の経験則

ヴェガード則とは 合金には置換型固溶体と侵入型固溶体が存在する。このうち置換型固溶体では、合金の組成と格子定数の関係についてヴェガード則 (ヴェガードの法則、ヴェガードの規則、ベガード則、ヴェガルド則、Vegard's law) といわれる経験則が存在する…

ギブズの自由エネルギー・標準ギブズエネルギーと平衡定数

ギブズの自由エネルギー 反応が自発的に進行するかどうかは、熱力学的にはエンタルピー変化とエントロピー変化によって考えることができる。 エンタルピーは一定の圧力下で吸熱反応が起きる場合に、吸収される熱量である。熱が放出される発熱反応では、エン…

放射光の次世代光源・回折限界光源

放射光の光源の輝度 放射光は輝度が高い光源といわれる。イメージとしては、通常の実験室の光源が電球であれば、放射光の光源は、レーザーポインターのようなものである。 この光源の輝度は電子ビームのエミッタンス(角度×大きさ)に依存し、低エミッタンス光…

励起子(ワニエ型励起子・フレンケル型励起子)とは

励起子とは 励起子 (exciton) とは、伝導帯の電子と価電子帯の正孔がクーロン相互作用によって束縛された準粒子である。また、励起子は、量子力学的にはボース粒子として取り扱われている。 励起子は半導体などの物質の光物性を理解するうえで重要となり、反…

遷移金属ダイカルコゲナイド(TMD)について

遷移金属ダイカルコゲナイド (TMD) とは 遷移金属ダイカルコゲナイド (遷移金属ジカルコゲナイド、Transition Metal Dichalcogenide, TMD)は構成式がMX2(Mは遷移金属原子、Xは酸素以外のカルコゲン原子)で示される物質群である。 遷移金属はモリブデン (Mo) …