化学徒の備忘録(かがろく)|化学系ブログ

理系の筆者が化学系の用語や論文、動画、ノウハウなどを紹介する化学ブログ

元素分析の質量パーセントから組成式を求める方法

元素分析の炭素、水素、酸素からなる化合物の質量パーセントから化合物の組成式を求める方法について解説しています。

マヨラナ粒子:中性でスピンが1/2の粒子で自身の反粒子である粒子

マヨラナ粒子とは マヨラナ粒子とは電荷をもたない中性のスピンが1/2の粒子の中で、粒子がその粒子自身の反粒子となっている粒子のことである。マヨラナフェルミオン (Majorana fermion) ともいう。 1937年にイタリアのE. Majoranaによって提案されたもので…

グリセルアルデヒド・α-アミノ酸のDL表記法

グリセルアルデヒドのDL表記法 α-アミノ酸の立体構造のDL表記法は、グリセルアルデヒドの立体構造が基準になっている。 グリセルアルデヒドは三炭糖の化合物であり、アルデヒド基に隣接する炭素は不斉炭素であり、水素原子(-H)、アルデヒド基 (-CHO)、ヒドロ…

分子の基底状態・励起状態と光の吸収

基底状態と励起状態 分子は通常、最も安定な電子配置の状態で存在する。この状態はエネルギー的には最も低い状態であり、この状態を分子の基底状態という。 基底状態にある分子が光エネルギーを吸収すると、高いエネルギー状態である励起状態となる。この基…

光(電磁波)のエネルギーと波長の関係

光(電磁波)のエネルギーと波長の関係 光(電磁波)のエネルギーと波長の間には次の関係があることが知られている。 ここでは、光(電磁波)のエネルギーを、プランク定数を、振動数を、波長を、光の速さをとしている。 上の式から次のことがわかる。 ・波長が大…

光ルミネッセンスや様々なルミネッセンスの分類

光ルミネッセンス(光ルミネセンス)とは 物質にはエネルギーを吸収した後に、熱エネルギーとしてエネルギーを放出せずに、光を発するものがある。 このとき起こる発光現象をルミネッセンス(ルミネセンス, luminescence)という。このルミネッセンスは、物質に…

ミラー指数・面指数(面を示すミラー指数・4つの整数のミラー指数)と方位指数(方位を示すミラー指数)

ミラー指数と結晶面 面を示すミラー指数:面指数 4つの整数の組のミラー指数(三方晶・六方晶) 方位を示すミラー指数:方位指数 ミラー指数と括弧 ミラー指数と結晶面 結晶では、結晶面によって原子の配置が異なる。そのため、結晶面によってポテンシャルエネ…

パウリの排他原理とは

原子の電子を考えるうえで重要なパウリの排他原理について意味や歴史的背景を解説しています。

DNAの糖・リン酸・塩基の構成と構造

DNAとは DNAとは、デオキシリボ核酸の通称であり、2-デオキシリボヌクレオチドが3'-5'間のリン酸ジエステル結合で直鎖状に重合した高分子化合物である。 DNAの構成 このDNAの構成単位はヌクレオチドである。このヌクレオチドは糖、塩基、リン酸の3成分が結合…

結合エネルギー・凝集エネルギー・格子エネルギーとは

結合エネルギー・凝集エネルギーとは 原子やイオンは凝集せずにちりぢりで存在している状態よりも、互いに近くに集まった状態でいる方がエネルギー的に安定である。そのため、原子同士が結合して、分子や結晶を形成している。 この原子やイオンがちりぢりで…